第12話「死ぬなよ!オーロラ姫」

 第12話は、オーロラ姫が死にかける回です。太陽の塊ソルゾーンを突破するために、クイーンコスモス号は、スーパーワープします。そのため、オーロラ姫が意識を失ってしまい、クーゴがキティ博士に相談し、ペナル星から、ペナルダイヤを持ってきます。

 小学生の頃に見ていた時、初期の頃の回の中では、私は、この回が一番印象に残っています。中学生の時に、第16話あたりから、再放送に出会いましたが、「オーロラ姫を生き返らせる回は、もう通り過ぎてしまったのかな。」と思っていました。

 この頃の記憶にあるのは、クーゴがペナルダイヤをオーロラ姫の額にのせても、オーロラ姫の様子が変わらないので、「今、何時だ。」と時計を見て、「5:10」で、「4時間を過ぎてる。10分もオーバーしてらあ。」と言うシーンです。

 時間は、きっちりと守らないといけないんだな、と強く思いました。そして、ダイヤを置いても何も変化がないなら、またこの後に、新しいことをするのかな、とドキドキしながら見ていました。時計の時刻がうつるのは、たしかこの回だけですよね。そのせいか、とても印象に残っています。

 今見ると、姫が死に掛けているこんな切迫した状況でありながら、クーゴたちは、どこか心のゆとりがあるのが、ある意味感心しました。例えば、クーゴが地球に到着した時、ドッジ助教授に、「鼻の頭に、赤いススがついていますよ。」とか、キティ博士と話している時にも、ドッジ助教授に、「上ばっかり見ていると・・・。」と言ったりしています。

 ペナルダイヤを持っているマズナ将軍とクーゴの会話も、楽しいというと変かもしれませんが、実際、とても面白いです。こういう心の余裕は、見習いたいです。

 それから、冒頭で、4人が汗をかきながら、食事をしているシーンですが、部屋の温度が40℃とは驚きですね。はっきりいって、35℃でも、相当暑いですよ。40℃と言えば、人間の体温より、高いです。普通に食事をしていられる状況でないように思います。

 この回は、繰り返して見たい好きな回です。


(第12話のタイトルコール 富田耕生)

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