第16話から第20話

第16話「宇宙に散った花一輪」

 第16話は、クイーンコスモス号が、花の形をしたラフレッガーに襲われて、ラフレシア星に降り、クーゴが、ラフレシア星人のオリオと会う回です。オリオは、クーゴに、「亡くなった恋人デニスのもとにやって欲しい。」と頼み、クーゴは、心ならずも、オリオがのるラフレッガーにアストロザンダーをはなってしまいます。

 私が、スタージンガーの本放送を見ていたのは、小学生の時で、1回目の再放送が、中学生の時です。中学生の時は、何話から見たのかは、はっきりと覚えていませんが、中学生の時に、この16話を見ていたのは、たしかに記憶にあります。第16話は、クーゴが、2回も、金の輪をしめられてしまうので、印象に残っていたと思います。

 今見ると、この回は、本当にせつないです。そして、見所が多い回です。

 第15話の次回予告で、「オリオというハンサム野郎が」というくだりがありますが、ハンサム野郎という言葉が、クーゴらしいな、と思って聞いていました。たしかに、オリオは、ゲストキャラクターの中で、一番ハンサムだったのではないでしょうか。

 この回の冒頭に、ハッカが「太陽っていくつもあるのか?」とたずねるシーンでは、「太陽は、たくさんあるんだ。」と私も感心してしまいました。ハッカの「オーロラ姫、あなたは、私の太陽なのだ。」と言うシーンも、面白くて好きでした。

 そして、この回の見せ場は、なんといっても、クーゴとオリオのやりとりです。オリオ役が、井上真樹夫さんで、これまた素晴らしく、ふたりのやりとりが、迫力があって、心に響きました。

 その前に、オリオが、亡くなった恋人のデニスの写真を、いつも身につけていて、それを見るシーンは、悲しかったです。オリオは、すごくデニスを愛していたんだな、と思いました。でも、亡くした恋人の写真をこんな風に持っていると、本当に辛くて、なかなか前向きに生きていく気分になれないのですよね。

 オリオは、ラフレッガーの奴隷にされてしまいましたから、デニスの写真を身につけてでもいないと、それこそ生きていけなかったのかもしれませんが。
 
 オリオは、ラフレッガーが眠る夜間に、ラフレッガーを外敵から守る奴隷になっています。オリオがラフレッガーの目をあけて、クーゴに「目をねらえ。」というあたりは、見ている私の方も、クーゴは、どうすればいいのだろうと、考えてしまいました。
 
 オリオから、「ギャラクシーエネルギーがよみがえっても、デニスは生き返らない。オレをデニスのところにやってくれ。」と言われたら、目に、アストロザンダーをうつ以外にどんな方法があったのでしょう。ラフレッガーは、強くて簡単にやっつけられないのは、それまでの様子で分かりますし。

 結局、クーゴは、アストロザンダーをうってしまい、ラフレッガーを爆破してしまいます。オリオも一緒にです。クーゴが、「オリオ--」となげくところは、私の心にずしりとせまりました。


(第16話のタイトルコール 杉山佳寿子)

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第17話「青い海に黒い影」

 第17話は、クーゴ、ジョーゴ、オーロラ姫が、とある惑星の海で泳いでいる時に、蝶の幼虫がミュータント化したモンスター、バゲハに襲われる回です。

 スタージンガーのVol.2のDVDのジャケットを見た時に、オーロラ姫が水着姿でしたので、「オーロラ姫が水着姿になった回なんて、あったっけ。」と、一瞬思いました。

 この回は、オーロラ姫が水着姿になりますので、男の人は、忘れることのない回だと思いますが、私は、クーゴたちの方を見ていますので、オーロラ姫が水着姿になったことは、忘れていました。それにしても、オーロラ姫は、地球から水着を持ってきていたのですね。それも、複数ですよね。

 はじめの方のシーンで、ハッカがオーロラ姫から、「私、おしゃべりな人はあまり好きではありません。」と言われて、ショックを受けたことを知ったクーゴが笑うシーンがあります。でも、ハッカだけではなく、クーゴもジョーゴも、おしゃべりですよね。

 ジョーゴは、聞き役にまわっていることも多いですが、弁がたちますし、3人ともすごくおしゃべりだと思います。おしゃべりなのは、楽しいので、いいことだと思います。

 おしゃべりなのは、いいですが、ハッカが、オーロラ姫に「姫は、海に悲しい思い出があるんでしょう。どんなこと?」と聞いたのは、やはりまずいと思います。悲しいことを、無理に聞き出そうとすることは、よくないです。

 場面は変わって、モンスターにつかまったクーゴが、「美しいものは嫌いだ。」と言うモンスターに、「自分が醜いからって勝手なことを言うな。」と言いますが、これは、かなりストレートな表現ですね。

 いいな、と思ったセリフは、オーロラ姫がモンスターに言った「外見が醜いと思い込み、心の中まで醜くしてしまっているのです。」です。最後に、モンスターは、改心しますし、なかなか楽しい回でした。


(第17話のタイトルコール 富田耕生)

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第18話「波もハートもあったかい」

 第18話は、クイーンコスモス号が、漂流している宇宙船に乗っている人たちを助け、その人のたちの星が、モンスターに大変な目にあわされているということで、その星に行く話です。オーロラ姫が、ギャラクシーエネルギーで、モンスターを元の魚の姿に戻します。

 この回は、オーロラ姫が力を見せる回なので、好きです。姫は、クーゴたちに守られているだけではなく、自分も大きな力を持っているところがいいところなのです。

 キティ博士が、オーロラ姫に、「手を交差させる時には、ベラニアのことを念じなさい。そうでないと、あなたのテレパシーは、クーゴの金の輪をしめつけてしまいますからね。」と言ったのは、視聴者が疑問に思う部分を、前もってきっちりと説明してくれているので、感心しました。

 オーロラ姫の力を見たクーゴたちが、感心している様子がとても好きです。ジョーゴが、「心からおつかえするのに、ふさわしい方だ。」と言うと、オーロラ姫が、「いいえ、あなた方の助けがあればこそです。」と返すのが、4人の関係をよくあらわしていて、気に入っているシーンです。


(第18話のタイトルコール 富山敬)

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第19話「さらば!ジョーゴよ」

 第19話は、クイーンコスモス号が降り立った氷づめの星は、実はジョーゴのふるさとの星で、モンスターに襲われていることを知ったジョーゴは、その星に残ると言う回です。

 この回は、ジョーゴが滅多に見せないような姿を見せる回です。ものすごくムキになるのです。クーゴは、いつもかなり熱い感じなのですが、ジョーゴは、いつもは冷静なので、こういう姿を見ると、人にはいろいろな面があるのだな、と驚いてしまいます。クーゴにも、「ジョーゴ、ムキになるんじゃねえ。」と言われるほどでした。

 クーゴが、モンパーを殴ろうとした時に、ジョーゴがとめますが、その時にかかっていた音楽がとても印象に残りました。

 そして、ジョーゴは、その星に残ると言います。私は、この時、オーロラ姫たちが、もっとジョーゴを引き止める、と思いました。姫たちは、心の中では、ジョーゴが戻ってくるはずだ、と信じているのでしょうけれど、それでも、普通は、もっと引き止めるのではないでしょうか。あっさりとジョーゴの気持ちを受け入れてしまいましたので、そこは、やや驚きました。

 ハッカは、この時も、能天気に「競争相手がひとり減るのは、さびしいな。」とジョーゴに言いますが、それに対して、ジョーゴが、「どのみちお前には無理だよ。」とまじめな顔をして答えるので、見ているこちらもどんな反応をすればいいのか、困ってしまいました。

 それから、20話の予告ですが、いつも最後は、「見てくれよ。」ですが、これだけ「必ず見てくれ。」でしたね。


(第19話のタイトルコール 石丸博也)

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第20話「小さな星にも太陽が!」

 第20話は、コスモス号が、飛んでいる時に、アサガオのような形をしたモンスターにからまれて、ある星に着陸します。そこで、そのモンスターと戦う少年マルタと出会います。マルタ役は、野沢雅子さんです。ゲストも、豪華メンバーだな、と思います。

 この回の私にとっての見所は、クーゴの子供時代の姿がうつることです。時間的には数秒ですが、可愛くて好きです。

 オーロラ姫が、、マルタに「マルタさん、私とお話しませんか。」と言ったシーンは、姫の声が優しくて、とても気に入っています。オーロラ姫には、人の心を開かせる力があるのですね。第2話で、姫がクーゴに、「あなたのことを話してください。」と言った時のことを、思い出しました。


(第20話のタイトルコール 杉山佳寿子)

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