第46話「悲しき外人部隊」
第46話は、クイーンラセツは、ベラミスの作戦方針が気に入らず、クーゴが外人部隊を攻撃したように見せかけて、ベラミスとクーゴを相うちさせようとします。
この回は、ベラミスが心の中で、「クーゴ、お前の本心を知りたい。」と言う場面がありますが、この言葉は、そのままベラミスに返したいです。自分で新しい銀河系を作りたいという気持ちは、分からなくもないのですが、でも、クイーンラセツに加担するというのは、どういう気持ちなのか、と思います。
生え抜きのラセツ星人と、異星人という表現を聞いた時には、江戸時代の譜代大名と外様大名を思い出してしまいました。
キルメスが乗っていたロボットを、クーゴたちは、ロボットだからと思って破壊し、結果として、キルメスを殺してしまいますが、そのことを、申し訳ない、と言うシーンがあるのは、物語の方針がきっちりとしているな、と感心しました。
(第46話のタイトルコール 杉山佳寿子)
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第47話「対決!サイボーグ戦士」
第47話は、クイーンコスモス号は、敵の艦隊から避難するために、穴ぼこだらけの小惑星に入ります。ベラミスは、クイーンコスモス号をいぶし出すために、その星に爆弾を仕掛けますが、その星には、旅の途中の異星人がいました。ベラミスは、その異星人たちを助けます。
この回は、敵艦隊に追われつつも、クーゴ、ハッカ、ジョーゴたちと、それに姫の楽しい会話が、けっこうたくさんあって好きです。
ジョーゴ「姫を守ることが第一じゃなかったのか。俺たちが命をかけるのは、姫のためだけだ。」
クーゴ「俺は、死ぬ時は、でっけえ声で、ひめーって言って死ぬんだ。」
のあたりの会話も、好きです。
最後は、ベラミスは、星をなくした星人たちを助けますが、ベラミスは、星をなくした人たちに対する思い入れは、並々ならぬものがありますね。クーゴがベラミスに「見直したぜ。」という声も好きですし、ピースサインをするのも、かわいいです。
(第47話のタイトルコール 富田耕生)
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第48話「キング・ギューマの出撃!」
第48話は、クイーンコスモス号は、スペースウォールに囲まれている中、サイボーグの回路をおかしくするソニックブラスターを撃たれて、苦しみます。
スペースウォールを見たときに、ハッカが「大宇宙が姫を歓迎しているんですよ。」と言います。スペースウォールに囲まれているということは、大変なことなのですが、こういう発想が出るのは、スペースウォールが何か知らないとはいえ、素晴らしいです。
キングギューマは、クイーンコスモス号に通信してきて、「降参すれば、ギューマ軍団の兵士にしてやる。」と言ってきます。こんなこと、するわけないじゃないの、とつっこみたくなります。
オーロラ姫は、クーゴたちが出かける時に、いつも「気をつけてくださいね。」と言いますが、クーゴは、姫がそう言う前に、すでに飛び出していることが多いです。この回は、姫の言葉を受けて「わかりました。気をつけますよ。」と言います。何でもないやりとりですが、私はこれがとても好きです。
この回あたりは、ベラミスも、キングギューマとクイーンラセツの考え方が、自分と違うということに気が付いています。ベラミスも、クーゴを倒すのは自分だと思っていて、クーゴたちがトロイアンに攻撃されている時に、トロイアンを爆破します。
敵は、チームワークが悪いので、助かります。
(第48話のタイトルコール 石丸博也)
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第49話「クイーン・ラセツの陰謀」
第49話では、オーロラ姫が、クイーンラセツに捕らえられてしまいます。クイーンラセツは、用がなくなったキングギューマを殺します。
この回は、お気に入りのセリフが多いです。まず、オーロラ姫が戦いに出る3人に「ありがとう。私に、もしものことがあっても、私は決してあなたがたを忘れません。」
クーゴたちも、あらたまって姫がこんなことを言うので、どうしたのだろう、と思ったでしょうけれど、私も、同じように思いました。このあとのジョーゴの「そのお言葉、私の熱き胸の中にしまっておきます。」も、いいんですよね。
そして、3人はメカに乗り込む途中の通路で、「姫のために。」と手を組み合います。このシーンも、私はとても好きです。3人の男が、ひとりの女を想っていて、その3人の男が友情で結ばれているというのは、なかなかない関係だと思います。
この後、オーロラ姫は、敵の数があまりにも多いので、キングギューマに「攻撃をやめないと、私は短剣で死にます。」と言います。これには、びっくりしました。戻ってきたクーゴに、姫は、「むちゃっていうのは、クーゴさんから教えられたことのひとつです。」と言いますが、これが可愛い感じでしたね。
でも、この後、ベラミスの作戦があたって、オーロラ姫は、ついにクイーンラセツの手に落ちてしまいます。
(第49話のタイトルコール 富山敬)
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第50話「魔王軍団最後の日」
第50話では、ついにギューマ軍団とラセツ軍団が滅びてしまいます。
この回は、かなり印象が強いです。バックミュージックまでも、印象に強く残っています。私は、小学生に見ていた頃は、クイーンラセツが死んで、ベラミスが「死ぬな、クイーンラセツ」と言っている時に、かかっていた音楽は、強烈な印象でした。
今、DVDで見返してみると、クイーンラセツがブリッケに剣で切られている最中の音も、なかなか印象深いです。
冒頭に戻り、この回は、なんといってオーロラ姫が、クイーンラセツに捕まってしまいますので、どうなるのだろうとハラハラします。こんなに、緊迫感のある時にも、ハッカのお笑いシーンだけはあります。
クーゴたちは、スペースウォールにつつまれて、身動きができません。その時に、ハッカがハッカチェーンをスペースウォールに向かって投げて、それが戻ってきて、自分の頭にあたってしまいます。その時に、「1+1=3、3+2=8。大丈夫だな。」と言います。
クイーンラセツのコンピューターは、巨大ですね。30年前のコンピューターというと、やはりこれぐらい大きいのですよね。昔は、普通の計算機でも、巨大でしたから。今のアニメなら、クイーンラセツのコンピューターも、もっと小型化していると思います。
オーロラ姫は、ギューマ軍団のブリッケが、クイーンラセツのコンピューターのスイッチを破壊したりして、時間稼ぎにはなりますが、とうとう、コンピューターにかけられるスイッチが押されてしまいます。オーロラ姫の「間に合わなかった。」の声が、さびしく響きます。
その時、クーゴがステンドグラスをやぶって入ってきます。
この回は、敵の方に印象に残るセリフが多いです。
クイーンラセツが仁王ロボに命じた「形あるものはすべて破壊せよ。生あるものは、すべて殺すのだ。」は、なぜかものすごく印象に残っています。
あとは、ギューマ軍団のコンピューターは、ラセツ軍団を味方だと思っていてそのプログラムを修正するには、キングギューマのテレパシーがなければ、作動しない、というところも、コンピューターの脆さが見える部分で、印象深いです。
(第50話のタイトルコール 富田耕生)
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